絵は見る人によって違う

絵は見る人によっては違うって当たり前の表現なんですが大きな勘違いをしてました。

ロシア絵画でも有名な3月の春というユオンが描いた作品があります。

作品は強い日差しが真っ白な雪を照らして眩しいくらいの明るさを表した絵なんですがこれを探してました。

ですがいくら探してもクインジの中には3月の春が出てきません。

で、なぜクインジかと申しますと深い意味はなく、単にユオンと名前が短かく簡単であるというなんともいい加減な気持ちからでした。

何度見ても現れてくるのはソビエトリアリズムの本領といえる地味とか暗さが目立つ作品ばかりでいささか疑問を抱きながら、ハットあることに気付き自分が勘違いをしているのではと、心に手を当ててみました。

同じリアリズムを追求した絵画でも作家にしてみれば千差万別、必死の思いで描いた作品であり同じ絵であるということなど軽はずみいうことは画家に対して大変失礼なことです。

仮に作家の情報が不足している観客が見た時に古いイメージを抱きながら鑑賞しても作者の訴えている内面を分かるわけがないということと、作品の偉大さを知るには子供が初めて見る時のような何も先入観にとらわれない状態でなくてはいけないということを少し実感しました。